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「○○ちゃんは、どうしたい?」 最近の親は、何をするにも子どもに聞く人が多くなったみたいです。 まるで、親が何かを決めてしまうことが、まったく悪いことのように、です。 レストランで食べるときにも、子どもの意見をちゃんと聞いて、決して、「お前は、これにしておけ」という親は少なくなりました。どうして口を出さないのでしょう。 「お前は、ちょっと太ってきたから、サラダだけにしておけ。甘いジュースもやめて、お水にしておきなさい」という親はめったにいないですね。 子どもの進路に関しても、あくまでも子どもの自由意思に決めてもらうべきであって、親が口出しするのは筋違いであるかのように思っている人もたくさんいます。 これは、少しおかしいのです。 親なんですから、「私は、これがいいと思う」「私は、これが正しいと思う」という意見をはっきり述べ、時として自分の意見を強制するのは当たり前なのです。 子どもの自主性を尊重することも大切なことですが、親として言うべきことはきちんと言わなければいけません。 たとえば、子どもが受験のときは、親なら「どこそこの学校へ行け」と口を出すでしょう。 決して「どこへ行きたい?」などと聞かないものです。 だいたい子どもは、親ほど深く、いろいろ考えているものでしょうか。 親は、かわいい子どものために、本人よりもいろいろな考えているんじゃないでしょうか。 子どものために情報収集だってしているのじゃないでしょうか。 その親が言うことなのですから、子どもには従ってもらわなければなりません。 大人と子どもは対等な人権を持つ存在などではありません。 子どもは、参政権を持っていませんし、勤労の義務もありません。納税の義務を果たす能力もありません。もちろん、子どもにも、人権はあります。しかし、それは大人の人権とはまるで違うものだ、ということを知っておきたいものです。 子どものために、親が口出しすることが、何か悪いことだと思い込んでいる親もたくさんいます。どうして、悪いことだと思うのでしょうか。子どもに言うことを聞かせることで、なぜ罪悪感を覚えなければならないのですか。 親は、うるさく口を出すものです。 子どもの顔色をうかがって、ビクビクしていてはいけません。 最近は、たくさんの色のランドセルがあります。 もし男の子なのに、ピンクのランドセルを選ぼうとしたら、「男の子なんだから、黒か青にしておけ」と自分の意見を押しつけることの、何が間違いなのでしょうか。そんなことで子どもは心を痛めたり、自主性を失ったりしませんから、大丈夫です。そんなことまで心配するのは、杞憂というものです。 「子どもがせっかく自分の意見を持っているのに、反対しちゃマズイのだろうか?」 それは考えすぎというものです。 罪悪感を覚えてしまうと、子どもの言いなりになってしまいます。だから、親は口うるさく言うのが当たり前なんだ、と割り切って考えたほうがいいのです。 |
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