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「ほら、またズボンから、シャツが出ている」 「襟がおかしくなっている!」 「ほら、寝ぐせをちゃんと直して、学校に行きなさい!」 ことあるこどに注意しないと、子どもは改めてくれません。 「まったく、うちの親はうるさいなあ・・」とは思うに決まっているのですが、服装と身だしなみがだらしないと、心のほうもだらしなくなってしまいます。 服装がビジっとしていると、気持ちまで引き締まってくれるのに対して、服装がだらしない子どもは、学習態度も、生活態度も、すべてがダラダラになっています。 それにまた、子どもの服装がきちんとしていると、周囲の人たちも、「きちんとした子ども」として丁寧に扱ってくれます。 学校の先生だって、だらしない服装の子どもより、きちんとした子どものほうに、いろいろ目をかけてくれます。 イギリスのある心理学者が、ある男性にお願いして、ヒッピーのようなだらしない服装に着替えてもらい、街角で署名活動をしてもらいました。このとき、歩行者はあまり署名してくれませんでした。 次に、同じ男性に普通の服装に着替えてもらって、同じく署名活動をしてもらいました。すると、今度は、署名に応じてくれる人が多くなったそうです。服装がきちんとしていると、同一人物でも親切な対応を受けやすいのです。 周囲の人たちは、子どもを「服装」や「身だしなみ」で判断しているのです。だから、子どもにはきちんとした服装をうるさいほど、注意したほうがいいのです。 そういえば、かの有名な物理学者アインシュタインは、着るものに関して無頓着だったそうです。 身だしなみも気にしなかったので、髪の毛もボサボサでした。理髪店に行くのを嫌がったために、妻のエルザに切ってもらっていたそうです。 アインシュタインは、「大切なのは、人間の中身なのであって、外見など気にしない」という価値観の持ち主だったのでしょうが、それは天才的科学者だからそんなことを言えたのであって、私たちが見習ってはいけません。 たしかに、アインシュタインくらい素晴らしい頭脳の持ち主なら、外見にこだわらなくてもいいでしょう。ですが、アインシュタイン並の頭脳を持っている子どもがたくさんいるでしょうか。だとしたら、「普通にきちんとした服装をさせる」ように指導しなければダメです。 小さな頃の子どもの服装を注意しておかないと、大きくなってから、さらに手に負えなくなってしまいます。鼻にピアスをしたり、下着を見せたズボン姿でも、注意できなくなるのです。 とにかく小さな頃から、服装には口うるさい親になってください。 |
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