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子どもに家事をやらせることは重要です。 最近は「勉強だけしていればいい」と考える親が多いのですが、これは感心できません。なぜなら、「他のことは何もやらなくていいんだ」と子どもが考えるようになってしまうからです。 昔の子どもは、下の兄弟のおもりをしたり、朝ご飯を創るのを手伝ったり、お風呂洗いをしたり、玄関先をほうきで掃いたりするのが当たり前でした。昔は、やることがいっぱいあったので、子どもだろうが甘やかすことはできなかったのです。 だから、子どもたちは、親が手いっぱいであるときには、自分で進んでお手伝いをする大人へと成長していきました。 最近は便利な世の中になりましたから、親が全部やってくれています。子どもがやることは何もない、あるいは、子どもにやらせる必要もない、という社会になってしまったのです。 今どきの子どもに何か頼むと、本当にイヤイヤという感じで、のろのろと体を動かします。 「余計なことは、一切、したくない」という態度がミエミエです。 「なんで、僕が?」と親に食ってかかってくる子どももいます。 会社にはいると、「フットワークの軽い人間」「頼まれていないことでも、自分で喜んでやる人間」ほど、評価が高くなることは、すでに社会人の皆さんなら、十分わかっているはずです。 だとしたら、皆さんの子どもも、そういう大人になれるようにしつけておきましょう。 ある会社の調査によりますと、頼まれてもいないのに上司にコーヒーを持っていくとか、あるいは自分の仕事ではないのに、他の人の仕事も片付けてあげるとか、ともかく何でもホイホイやってくれる人ほど、上司から高く評価されることが明らかにされたそうです。 「言われたこと、は、やったよ」 「宿題だけ、は、やったよ」 これでは、よくありません。 そのためには、小さな頃から、家のお手伝いや、家事をやらせる必要があるのです。そして、「頼まれた以上のこと」ができるように仕向けるのです。 たとえば、子どもに「自分の上履きくらい、自分で洗いなさい」と命じたとしましょう。子どもは言われたとおりに上履きを洗います。 しかし、自分の上履きのついでに、弟の上履き置いてあるのを見つけたら、「それもやっておきなさい」と教えるのです。そして、それをやったら大いに褒めてあげるのです。 「自分の食べたお皿を洗いなさい」と命じたとしましょう。 自分のお皿を洗わせるのは当然として、お父さんのお皿も、みんなのお皿も洗ってくれるのかどうか。そこまで自分で考えてできるようにしましょう。 |
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