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「学校で習うことなんて、社会に出たら役に立たないんだ!」 「知識の詰め込み教育は、またくの無意味だ!」 よく聞かれる意見です。 私の学生時代には、「そうかもしれない」と思っていました。 ですが、実際に社会に出て身に染みて分かったのですが、受験勉強に真面目に取り組んだことは、まったく無意味どころか、きわめて有効であったことがわかりました。 なぜだと思いますか。 それは、社会人になっても、勉強から逃れないからです。 職種によって違いはありますが、「全然、勉強をしなくていい」仕事なんかありません。学ばなければならないことは、いくらでもあります。知識社会化が進むにつれ、覚えるべきことは、今後へまいまい増えていきます。 しかし、小さい頃から学ぶ姿勢がちゃんできていれば、大人になってもまったく苦労などしません。 会社に入って、仕事に必要な知識を学ばなければなりません。そこで、必要とされる知識は、まるで違うものです。 その意味では、「学校時代の知識は無意味」であるといえるのですが、覚えるべき内容が違っていても、勉強のやり方、勉強するときの姿勢がきちんとしている人であれば、新しいことを学ぶのも苦痛ではありません。 ですが、勉強から逃げまくって、大人になった人は、学ぶことができません。必要にせまられて、イヤイヤ学ばなければなりませんが、なかなか身につけることは難しいでしょう。 勉強をしっかりしていて子どもは、大人になってからも勉強をします。勉強するのが習慣になっていますから、苦痛でも何でもなく、ただの日常生活の一部になっていねのです。 マラソン選手だった高橋尚子さんは、現役時代一日に30キロも走っていたそうです。私たちからすると、とてもキツそうに思えますが、本人にとってみたら、別にたいしたことでもないのです。 勉強もそうで、小さな頃から勉強になれた子にとっては、勉強するのが当たり前になっていて、本人にとってみたら、別にたいしたことではないのです。 それにまた、どんなに能率の悪い勉強をしていても、それが独学であっても、何かしら勉強していれば、それなりに成績が伸びます。これは間違いありません。そして、「勉強すれば、報われる」という得難い教訓を自分自身で体感することができます。だから、努力を厭わない大人へと成長できるのです。 イギリスの大学で、115名のプロラグビー選手を調査と、最高ランクの一流選手と、そうでない選手を分けるものは何かを調べたそうです。 その結果、「一流選手ほど、練習時間が長い」という、ごく当たり前のことがわかったそうです。努力している人間が、やっぱり一番強いのです。 どんな仕事も、努力している人間が成功できるのです。 そして努力を学ぶのにてっとり早い方法が、小さな頃からの勉強習慣なのです。 |
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