|
精神分析学という学問を創始したフロイトは、「人間はみな、犯罪者として生まれてくる」と言ったそうです。本能のおもむくままに自由に振る舞っていいなら、現実社会では、だれでも犯罪者になってしまう、ということを言っているのです。 子どもは、とても残虐で、乱暴で、攻撃的です。 生き物を平気で殺しますし、石を投げたりします。他の子どもの毛を引っ張ったり、殴ったりするのは、日常茶飯事です。 そういう子どもに対して、ルールの大切さを教え、社会生活に必要なマナーを教えるためには、しつけと教育が不可欠です。そして、教育を実践するためには、どうしても強制力が伴います。強制しなければ、子どもが自発的にルールを学んでくれる、などということは期待できないからです。 にもかかわらず、「子どもは自由にさせたほうがいいんだ」とか、「放任主義で育てたほうが、子どもはのびのびと生きられるんだ」と教える人がいます。 たしかに、自由にさせておけば、子どもはのびのびできるでしょう。ただし、他の人にはものすごく迷惑をかかるということです。 勉強に関しても、子どもの自発性とやらを期待して、本人がやる気になるのを待とうとしていたら、いつまでも勉強などしないことになります。 子どもの自発性などおかまいなしに、厳しく宿題を出してくれる先生のほうが、結局は、子どもの成績を伸ばすことができるのです。 自民党初代総裁であった鳩山一郎とんの一族は、お孫さんの由紀夫氏や邦夫氏を含めて、みな東大卒ばかりですが、そんな鳩山家の勉強法といえば、とにかくスパルタ式の厳しいものであることが知られています。 鳩山家では、たとえ小さな子どもでも、甘やかさずに午前3時から4時には起床をさせて勉強させるというのですから、驚きです。これだけ勉強させるのであれば、頭がよくなるのも当然といえるでしょう。 できる子どもは、勝手にできる子どもにはなりません。 そういう子どもも、いることはいるでしょうが、そんなに多くはないはずです。 一般の家庭では、教育をしなければ子どもは勝手に勉強することはありませんから、子どもにはできるだけ厳しくすることです。 教えなければ、子どもはできるようにはなりません。不良になったり、ロクでもない大人になることは、目に見えているのです。 |
|
|||||||||||||||||||
Copyright (C)2018. 子どもの立派な育て方・しつけ方 All rights reserved. |