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あまりお母さんが教えられないところは、どんどん父親が教えましょう。 そうすれば、息子はお父さんを尊敬するようになりますし、「お父さん、すごい!」と感心してくれます。そうすると、勉強のことも素直に言うことを聞いてくれるようになるでしょう。 具体的には、何を教えればいいのでしょうか。 それは、自分の得意なことでかまいません。 釣りが好きなら、釣り針の仕掛けの作り方を教えてあげるといいでしょう。日曜大工が趣味なら、ノコギリのひき方、チンカチの打ち方、紙やすりのかけ方などを教えてあげてください。鉄棒が得意なら、子どもを公園に連れて行き、逆上がりを見せてあげたり、教えてあげたりするといいでしょう。 「お父さんって、すごいんだな」と子どもが思ってくれれば、しめたもの。 ひとつでも得意なところを見せて、子どもが尊敬してくれるようになれば、 「よし、それじゃ、そろそろ勉強も教えてやるか」と言ったとき、子どもは素直に従ってくれるようになります。 私たちは、相手のいいところを見つけると、その他の点でも、その人物を高く評価するようになります。心理学では、「ハロー効果」と呼んでいます。 ひとつでもいいところがあれば、すべてがよく見えてしまうのがハロー効果です。 したがって、子どもに逆上がりを見せ感心させることができれば、別に鉄棒とは関係のないところでも、子どもはおとなしく言うことを聞くようになるのです。 みなさんだって、尊敬している先輩や上司の言うことなら、喜んで言うことを聞くでしょう。かりに仕事と関係ないところでも、「週末に引越しをするんだ・手伝ってくれないかな?」と頼まれれば、尊敬している上司の頼みなら、ホイホイと引き受けてしまうのではないでしょうか。 子どももそうです。、尊敬している親が言うことなら、「帰ったら手を洗わなきゃダメなんだぞ」「夜は8時には寝なきゃダメなんだぞ」と命じても、子どもはほとんど素直に受け入れてくれます。 親として、カッコいいところを見せたいのなら、自分の得意分野でアピールすればいいのです。 子どもは、親がやることに興味津々ですから、自分が何かの作業をやっていれば、「何をしてるの?」と必ず聞いてきます。そのとき、「○○をしてるんだ。お前もやってみるか?」と上手に誘って、子どもに教えるのです。 自分にはできないことを、やすやすとやってしまう父親の姿を見て、子どもは親を尊敬するようになるのです。そうやって尊敬させておけば、普段から何を命じても、子どもは素直に言うことを聞いてくれるようになります。 |
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