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どんなに仕事を頑張っても、それが成果に必ずしも結びつくことてばないことは、みなさんもご承知のはずです。頑張っても、頑張っても、それで成功する保証などどこにもありません。当たり前のことです。 特に子育てなど、「これだけ頑張ったのだから、これくらい子どもは立派になるはずだ」と思っても、やっぱりそうそう思いどおりの結果が得られないということはあります。 史記には、「慈母に敗子(はいし)あり」という言葉があります。 どれだけ慈悲深い母親に育てられても、子どもが不良に育ってしまうことは残念ながらあるのだ、という意味です。 草花の種を蒔いても、すべてが芽を出すとは限りません。 きちんと水を与え、日光に当てても、それでも発芽しない種は発芽してくれないのです。 これは、もうどうしようもありません。 子育てを頑張っても、子どもが歪んでしまったとき、親はものすごく落胆します。 そして、「自分の子育てがまずかったのかもしれない。子どもに申し訳ない」と自分を責めてしまいます。 ですが、自分を責める必要はありません。こればかりは、どうしようもないことであって、みなさんの責任ではないのです。子どもの行為がすべて親の責任ではないのですから、かりに子どもが不良になっても、それはそれでしかたありません。 100人の子どもを、100人とも立派に育て上げる完全な教育法などありません。そんな教育法は、これまでも見つかっておりませんし、これからも多分、見つからないでしょう。どんなに世話を焼いても、子どもがどういう大人になっていくかは、子どもが大人になるまでわからないものなのです。 ある研究者は、親が子どもを愛し、お互いの間に愛着関係が生まれていれば、その子どもは、将来はとても有能な大人になるそうです。 ですが、それはあくまで確率の問題なのであって、「100人が100人とも・・」というわけにはいきません。 とりあえず、親としてできることは、すべてやってあげることだけを考えましょう。 その結果については、あまり気にしないことです。 仕事だって、本気で取り組むことが最も重要なのであって、その結果についてはあまり考えすぎないほうが、いいのです。 「結果は、後からついてくるんた」と信じて、とりあえず目の前の仕事に全力投球するのが一番ですが、子育てもそうなのではないでしょうか。 |
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