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鶏口牛後という言葉があります。 牛の尻尾のほうにいるよりは、小さくてもよいから、鶏の頭にいたほうがよいとい意味なのですが、これは特に男の子に当てはまります。 超がつほどの進学校になりますと、どんなに頑張っても成績は思うように伸びず、学年順位は低くなりますし、後ろのほうであえいでいたら、子どもは何だかやる気がなくなってしまいます。 それよりは、ちょっと頑張ればすぐに学年のトップクラスに入れて、周囲から「あいつは天才だ」と思われていたほうが、嬉しいに決まっています。 みなさんだって、仕事ができる有能ぞろいの人たちに囲まれて生活していたら、息が詰まるんじゃないでしょうか。それよりは、ほんのとょっと努力して、たえずトップクラスの業績を残すことができて、ラクラクと地位も役職もあがっていけるほうが、気分的にラクなのではないでしょうか。 男の子にとっては、「自分はできる」とか、「自分はトップクラス」という意識を持たせるのが将来的には重要なのです。 ある調査では、「自分はできる」という思い込みを持っている生徒ほど、算数の成績が良いことを突き止めた報告がありますが、結局は、本人の思い込みが大切なのではないでしょうか。 かりに90点の成績をとったとき、周囲が100点ばかりなら、「自分はダメだ」と気分が落ち込んでしまいますが、周囲が70点とか、60点ばかりなら、「どうだ、俺はすごく頭がいいだろう?」と胸を張ることができます。 また、クラスの女子からは、頭がいい男の子だと思われるのは非常に気分がよく、鼻高々で楽しい高校生活を送ることができるかもしれませんよ。 男の子には、調子に乗ってもらわなければなりません。 「なんだ、俺はすごくできる男なんじゃい?」という自信を植えつけるためには、進学に当たっては鶏口牛後作戦をお勧めします。 もちろん、合格ラインぎりぎりであっても、「僕は上の学校にチャレンジしてみたい」とお子さんが意欲を見せるのなら、それを応援してあげてもいいでしょう。かりに受験に失敗しても、本気で頑張った経験はムダにはなりません。 |
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