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かつての先生は、本当に尊敬すべき存在でした。子どものことを思いやり、わが子以上に教え子を愛してくれました。算数が分からない子どもには、放課後に居残りをさせて、絶対に分かるようにしてくれました。給食は全部食べるように厳しく教え、好き嫌いをなくさせるお手伝いもしてくれました。 今の学校の先生は、昔の先生とは「質的に違う」という感じがします。 同じ「先生」とはいえ、昔の先生とは、まったく異なる人間だと思うといいでしょう。 もちろん、昔の先生にだってダメな先生はおりましたが、今の先生は、自分の仕事が「聖職」だなどと思っておらず、単なる「職業のひとつ」くらいにしか考えておりません。 信じられないかもしれませんが、学期中だというのに、有給休暇をとって、海外旅行に行ってしまう先生がいるそうです。その理由は、「だって旅費が安いから」だそうで、開いた口がふさがりません。 たしかに、学校の先生にも有給休暇は認められていますが、生徒に対する責任を考えたら、そうそう休みなどは取れないはずです。にもかかわらず、自分の権利を最優先に考える先生が多いのも事実です。特に、若い先生は、先生であるという自覚に欠ける人も多くいます。 学校の先生のところに質問に行くと、「塾の先生に聞いてくれよ。どうせ塾でも習っているんだろ、そっちで教えてもらったらどうだ」と拒絶されることもあるというのですから、さすがに公務員の先生は違います。民間の塾で働く先生がそんなことを言ったら、すぐにクビにされてしまいます。 ともかく、学校の先生にはあまり期待しないほうがいいです。 「大切なことは、全部、親である自分が教えてやる!」と思っているくらいで、ちょうどいいのではないでしょうか。 あくまで教育の場は、家庭が主食で、学校は副食かデザートくらいに思っていたほうがいいのではないでしょうか。 学校への期待が高いと、現実とのギャップにより、失望感が生まれてしまいます。それにまた、期待しすぎると、その期待に応えてくれない先生に対して、恨みなどを感じてしまうかもしれません。 その点、学校に対してちっとも期待していなければ、子どもに何もしてくれなくても、少しも腹が立たなくなります。 「学校は、○○してくれるはず」などと期待するから、現実に裏切られて悔しい思いをするのですから、最初から、そういう淡い期待を持たなければいいのです。 もちろん、学校の先生に期待しないとはいっても、担任の先生とケンカなどしてはいけません。 表面上は、あくまでもニコヤカに付き合い、家庭訪問のときにも、「先生には、いつもお世話になっており、感謝しております」というお世辞でも言ってあげればいいのです。 |
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