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小学校に上がる前の乳児や幼児は、思い切り遊ぶことで脳をフル活用するトレーニングをしています。遊びを通じて発想力や好奇心、感受性を磨くのですから、子どもたちのためには、玩具遊びは大変重要です。 遊び方の決まっているものより、子どもが思考力や想像力を伸ばせるような、自由な遊び方ができる玩具をおすすめします。また、年齢によって適した玩具の傾向は変わりますが、子どもの成長スピードや興味を持つ対象は異なるため、早熟な子には少し上の年齢向けの玩具を与えてもいいでしょう。 【1〜2歳におすすめの玩具】 指先を使った遊びをすることで、集中力を身につけられます。また、さまざまな色のものを見たり、触り心地のユニークなものに触れたりすることで、感覚を成長させることができます。 ● ブロック 集中力や想像力を伸ばします。乳幼児向けはブロックひとつひとつのサイズが大きめのものを選ぶと、ストレスなく組み立てられるでしょう。少し年齢が上の子どもにもおすすめです。 ● おままごとセット 「○○ごっこ遊び」をして大人の真似をすることで、共感する力を身につけられます。 ● 玩具の楽器 トランペットやドラムなど、まだ小さく本物の楽器に触れられない子どもにも、音を鳴らす面白さや、鋭敏な聴覚を育てます。 【3〜4歳におすすめの玩具】 少しずつ手先が器用になり、細かい動きができるようになります。少しずつ文字を覚えられる玩具もいいでしょう。パズルのような考える遊びも挑戦させるといいでしょう。 ● パズル 最初はピース数の少ない簡単なものを与えるといいでしょう。思考力を育て、達成感を得られます。 ● ひらがなや数字の書かれたキューブ 文字や数字を覚える練習になります。 ● クレヨンや色鉛筆 感性を磨けます。最初は持ちやすいクレヨンを与えるといいでしょう。 【5歳〜におすすめの玩具など】 5歳くらいからの子どもは、幅広い遊びができるようになります。知恵を働かせるゲームや複雑なパズルなどに熱中できるようになるでしょう。 ● 文学全集 たとえば今すぐではないにしても、いつか手にとる可能性があれば、用意しておいてもいいでしょう。本への興味を持つように、入学前から読み聞かせをしておくことをおすすめします。 ● 図鑑 文字が読めなくても、親が読み聞かせたり、写真を見せたりすることで、知的好奇心を満たせます。もう少し幼い時期に与えてもいいでしょう。 ● 囲碁、将棋やボードゲーム、カードゲーム 思考力を働かせる遊びは、大人になっても楽しめます。親が対戦相手になってあげるといいでしょう。
近年の学校教育では、子ども同士の優劣をつけることをタブー視する傾向が強いようです。 小学校の徒競走などでは、以前は「1」「2」などと書かれた旗の下に競争後は整列させるなどして、順位を明確に示していたのですが、最近はそのような旗を用意しない学校もあるそうです。しかし、それは本当に子どものためになるのでしょうか。 競争意識は決して悪いものではありません。競争には自分の今の実力を知り、それを高めていくためのモチベーションを得る効果があるのです。競争のない世界では、子どもは努力すべき目標を見失いがちになります。 重要な点は、競争に対する姿勢です。自分と他人の優劣ばかりを意識して、他人より優位に立とうとするのを目的にしていても、それは競争意識をうまく利用できているとはいえません。相対的な自分の実力を確かめて、より高みを目指すために競争意識を利用しましょう。 私たち大人がやるべきは、子どもを数字だけで評価することではなく、はたまた子どもの競争の場を奪うことではありません。誠実に自分を評価できる心を育てながら、仲間とそれぞれ目標に向かって、切磋琢磨できる環境づくりではないでしょうか。
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