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子どもが優しさや思いやりを持ち、多くの人から好かれる人に育ってほしいと願うのであれば、ただ知識を積み重ねるだけではいけません。そうした心の豊かさを育む、いわゆる情操教育も大切だと考えている人は、とても多いのではないでしょうか。 子どもが優しさを学ぶためのパートナーとして、ペットを飼うことを検討する家庭は少なくありません。実際に、小さいころからペットと一緒に生活することで、命の大切さを身近に感じられるものです。 実際の命と触れ合い、自分が世話をすることで、子どもには責任感が生まれます。ペットへ向けて注がれる愛情は、他者への優しさや共感力も育みます。 そして、悲しいことですが、ペットの寿命は人間と比べて短いものです。ペットとの死別により、子どもは大きな悲しみに暮れることでしょう。しかしこれはただ悲しいだけの経験ではありません。自分より小さく弱いものを慈しむ心と、一生涯忘れないであろう大切さ思い出を残してくれるのです。 これから先、たとえば目の前で弱い人が傷ついているときに、優しく手助けするような思いやりを持つことができるのです。 マンションなどで犬や猫を飼えない場合は、マンションの管理会社などに確認をとり、飼っても問題ないペットを探すといいでしょう。犬や猫は無理でも、ハムスターやウサギであれば問題ないというマンションもあります。また、哺乳類だけがペットではありません。インコなどの鳥類やカメなどの爬虫類も、ペットとして高い人気があります。 犬や猫ほどには直接的な触れ合いが難しい動物でも、ペットを飼うことは愛情や優しさを育てます。家族全員で話し合い、できれば子どもが好きな動物や、世話をしたいと思う動物を飼うのもいいでしょう。 なお、ペットを飼う前は、家族の中に動物に対するアレルギーがないか、買う環境に問題はないかなど、事前の下調べを忘れないようにしてください。
特に都会の子どもたちの中には、自然らしい自然に触れる経験のできない子が少なくありません。公園に行けば少しは自然もありますが、最近は事故や犯罪に遭うことを心配して、満足に外で遊べない子どもも多いのではないでしょうか。 知的好奇心や感性を伸ばし、図鑑で得られる知識だけでは足りない経験を増やすためには、自然に触れることが有効です。庭がある家の場合は、ときどき植物や虫を観察する遊びをさせてみてください。身近な環境にも、見たことのない動植物はいるものです。 マンションなどでベランダしかないという場合は、ガーデニングをおすすめします。子どもと一緒に何を植えるかを相談してみましょう。種をまいたり、球根を植えたりするのはいつごろがいいのか、きれいに見えるようにどう並べればいいのかなど、事前に考えることはたくさんあります。 そして、どう育てればいいのか、病気や害虫を避ける方法はないのか、冬を越すにはどのようにするのかなど、育て始めてからも試行錯誤の連続です。 小さなプランターや鉢植えでも、子どもにとっては大切な自然なのです。失敗をすることもあるかもしれませんが、なかなか得難い経験をさせてくれるでしょう。
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