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「本をよく読む子どものほうが、受験に有利」であることを感覚的に分かっている親は多いでしょう。受験のみならず、将来的に成功者になる可能性も高いようです。 世界の富豪の習慣に注目したある調査によると、富豪の86パーセントが読書家であり、富豪の88パーセントがビジネス書などを1日30分以上読む時間を設けているといいます。 一流を目指すのであれば、読書を疎かにしてはいけません。読書によって物事を見聞きし理解する能力は磨け、子どもの好奇心は満たされます。また、「世の中の知らないことは読書をすれば分かる」という実感は、読書への興味をさらに深めます。 また、すでに広く知られているように、読書はあらゆる学問の土台となります。多くの学問は教科書や参考書、資料を読むところからスタートします。そのため、文章を読んで理解する能力が未成熟では、せっかく興味を持った分野に入門することすら困難な場合もあるのです。
読書習慣を身につける方法は、小さな頃から本を読むことに慣れることです。子どもがまだ幼い場合は、親が絵本の読み聞かせをすることで、本への興味を持たせるといいでしょう、 また、子どもは親の生活スタイルに影響されるものです。親自身に読書習慣があれば、子どもも「本を読むのは日常で当たり前のこと」と認識し、自然読書習慣を身につける場合が多いようです。 ところで、せっかく子どもが興味を持った本が、親の立場から見て「くだらない本」だと感じてしまうと、「そんな本よりも、こっちを読みなさい」などと強制してしまうというケースが見受けられます。 たとえば、子どもたちに人気のある児童向け小説よりも、古典文学や図鑑を読んだほうがためになると考えてしまうかもしれませんが、もし子どもにとって興味が持てないものであると、「読書はつまらない」と思わせてしまい、活字離れを招きかねません。 読書習慣を身につけさせるためには、まずは本の内容よりも、子どもの好奇心や興味を優先してあげましょう。読書そのものへの抵抗がなくなれば、子どもは読書を通じてさまざまな知識を得ようとしますし、知的好奇心を満たすために自分から古典文学集や図鑑を読むようになるでしょう。読書は楽しいものだと思わせてあげることです。
スマホやパソコンの影響で、現代社会の大人は手で文章を書く機会が減り、その結果、漢字を書く能力が衰えてしまう人が増えています。しかし、手で文字を書くことは脳に対してプラスの刺激になります。 最近の中高生もスマホのアプリなどで文章を書く機会が多いのですが、手書きに比べるとあまり脳を働かせていないのです。 家庭内でも手で文字を書く機会を増やしましょう。脳に刺激を与えながら文章能力やコミュニケーション能力も鍛えられます。 たとえば、手書きの手紙を出すことをすすめてみてください。女の子の中には便箋を使って友だちとやり取りすることが当たり前になっている子もいるかもしれませんが、男の子には自分から手紙を書いた経験があまりないという子も多いでしょう。 その場合は、祖父母宛の年賀状や暑中見舞いを書かせてみてください。祖父母にとって孫からの手紙は、嬉しいプレゼントにもなるはずです。 また、子どもに簡単に日記をつけさせて、それに親がコメントをさけるのもおすすめです。これは小学校によっては、国語教育の一環として行われているようです。文法面ではあまり細かく注意せず、肯定的なコメントで「書くことの楽しさ」を教えるといいでしょう。
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