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親というのは欲張りなもので、「子どもには特に図鑑を好きになってほしい」などと考えてしまうものです。 既に子どもが本を読むことに慣れ親しんでいるのであれば、決して難しいことではありません。子どもが図鑑を開く機会を増やして、「図鑑は面白い」と思ってもらえばいいわけです。 まずは大人も、図鑑の面白さに気づいてください。手元にある図鑑をパラパラとめくってみましょう。いかがでしたか?これまで実は知らなかった、新しい知識を得られたはずです。 図鑑は年齢を問わず知的好奇心を満たしてくれる、素晴らしいアイテムなのです。テレビや動物園、水族館などで実物を見たら、子どもと一緒に図鑑を開いて振り返るのを習慣にしてみてください。知識を得る楽しさを覚えた子どもは、自分から図鑑を開くようになるでしょう。 また、図鑑を初めて与えられた子どもは、年齢によってはまだ文字を読むことさえ困難かもしれません。それでも図鑑に興味を持つことで、何が書かれているのか知りたいと思い、文字への関心も表れるでしょう。自然科学だけでなく、言語への興味も増すのです。
小学校であれば、勉強を習慣化できても、中学校になれば難しいと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。 それくらいの年齢になった子どもは、物事をメリット・デメリットで判断することができます。それならば、勉強することでどれだけの恩恵にあずかれるかを教えてあげればいいのです。 親には「勉強しておいてよかった」もしくは「勉強してえおけばよかった」という経験があるため、口を酸っぱくして勉強するよう指導します。しかし子どもは親から物事を強要されることを嫌いますし、実際にどう得するのかがわかりません。 親は子どもに対して、勉強しておくと社会でどれだけ有利になるのか、そして勉強しないとどれだけ不利になるのかを、オブラートに包まず語ってもいいのではないでしょうか。成功談にせよ失敗談にせよ、身近である親からの言葉は心に深く残るものです。 また、将来何をしたいのか決まっていない子どもに対しては、勉強をしておけば将来どんな夢を抱いたときでも、道を諦めないですむということを教えてあげてください。
ほとんどの子どもは、特に男児にとって、ゲームは通過儀礼のようなものです。小学生に上がるくらいの年齢になると、ゲームの話題は友だち同士のコミュニケーション手段として欠かせません。 そのため、軽率に「我が家はゲーム禁止」などと言うと、親子の信頼関係に影響するばかりか、子どもの交友関係も狭まってきます。 ゲームの何が問題なのかというと、それは第一に「ゲームは貴重な時間を浪費してしまう」からでしょう。ゲームに集中すると、本来は勉強や読書などに費やしていたであろう時間が奪われてしまうのです。 多くの家庭では、親子の取り決めで一日のうちゲームをしてもいい時間を制限しているでしょう。しかしそれでも、子どもの興味がゲームに向かうのは止められません。 しかし、世の中にはゲーム以外にも、面白いものや興味深いものがたくさんあるはずです。さまざまなものに興味を持てる機会を多く作ってみてはいかがでしょうか。 休日は一緒にスポーツを楽しむ、博物館や図書館に連れて行くなど、幅広い体験をさせてあげてください。最初はどこに行くにもゲーム機を持っていくかもしれません。しかし子どもは正直なもので、今度はゲーム以外にも、興味を持ったものに対して熱中するはずです。
学力が同学年の子どもに追いつけず、勉強が嫌になってしまう子どもがいます。苦手な科目で足を引っ張られてしまった結果、ほかの科目までやる気をなくしてしまうことがあります。 そんな子に対しては、苦手な内容まで遡って勉強させる必要があります。前学年に習った内容でつまずいてしまったという場合もあるでしょう。そんなとき、子どもは前学年の教科書を前にして「恥ずかしい」と思ってしまい、モチベーションが下がってしまいがちです。 そこで親は「もう○年生なのに、こんな問題が解けなかったんだね」「何でこんなところでつまずいていたの?」などと、子どもを辱めるような言葉は絶対に言わないでください。一気にモチベーションを失ってしまいます。 できないことは、決して恥ずかしいことではありません。そこからどのようにすればできるようになるかが大切なのです。つまずいてしまった内容まで遡り、どこができないのか、どうすればいいのかを考えさせましょう。 そして問題を少しずつ解けるように導いてあげてください。こうして努力と成功体験を積み重ねていけば、自信を持って勉強に励めるようになります。
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