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家族全員が集まって食事をするテーブルは、ある意味一家の中心といえます。たとえ自室を持っている子どもであっても、ダイニングテーブルで宿題や読書することが多いようです。親を近くに感じながら何かをするというのは、とても安心できる時間なのです。 ダイニングテーブルはいつでも、子どもが過ごしすいように開放してあげてください。「自分の部屋でやりなさい」などとそっけない態度をとるのは、子どもの成長にとって好ましくありません。 また、ダイニングテーブルの上にテレビのリモコンや調味料、カップなどが置きっぱなしになっている家がありますが、それでは子どもが集中できませんし、たとえば本を開いたり絵を描いたりする際に邪魔になります。テーブルの上に余計なものは置かないように気をつけましょう。 ところで、食事の際は家族全員が集まっていますか?近年は親の仕事や子どもの塾など、家族それぞれの生活スタイルが異なるため、家族揃って食事を取るのが難しくなっています。 しかし、食事は家族間の大事なコミュニケーションの場でもあります。平日は難しくても、休日などはできるだけ家族で食事をとる日を設けてください。
駅や商業施設のトイレ、休憩所など公共の場を使う場合に、汚したり騒がしくしたりするようでは一流とはいえません。たいていの場合、マナーを守れる人は子どものころから、家族共有の場所をきれいに使えるようにしつけられています。 洗面所やトイレ、浴室などを使った後は、自分できれいにするように家庭内でのルールを決めておきましょう。髪の毛が落ちていたら拾う、トイレットペーパーがなくなっていたら補充するなどは、いずれも基本的なマナーです。 しかし、親がやってしまうと「誰かがやってくれるはず」などと考えてしまい、たとえ気づいていてもやらなくなる可能性があります。「使った後は元通りにする」「気づいたら自分がやる」などの考え方を徹底するように教えましょう。 大人の中には「公共の場には掃除する係がいるのだから、きれいに使う必要はない」とでもいうような振る舞いをする人がいますが、それは次にその場所を使う人のことをまったく考えていない屁理屈です。 マナーを守るように教える際は、「汚いままにしておくと、次に使う人がどう思うかな?」と考えさせてください。想像力が働き、協調性や思いやりの心も育ちます。
子どもにとって、自分の自室は自由にできる最高のスペースです。勉強もそこそこに、つい遊んでしまうというケースは多々あります。これはもしかしたら、集中力を乱してしまうような部屋だからかもしれません。 子どもの自室には「勉強部屋」としての要素だけでなく、「子どもがリラックスする部屋」としての要素も必要です。しかし、これらの要素を近づけて配置してしまうと、集中力が散漫になってしまいます。たとえば勉強机から手の届く位置にマンガが置いてあったら、つい手を伸ばしてしまい、集中力が途切れてしまうかもしれません。 勉強に必要な要素とリラックスするための要素を、部屋の正反対に配置してみましょう。机の隣に参考書が入った本棚を置き、机の反対側にベッドや趣味の本が入った本棚、収納スペースを置くようにするといいでしょう。 また、机の上はものを置かず、広々とさせましょう。椅子に座った際に目に入る範囲には、ポスターなども貼らないほうがベターです。 机に向かったら、とにかく集中できるように、そして、反対側を向 けば息抜きもできるように配置してください。オンオフのメリハリをつけることで、勉強の能率はぐっと上がるはずです。
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