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子どもは親の言葉や行動から、多大な影響を受けます。子どもの成長にとってプラスになる言動を心がけましょう。 さて、日常生活の中で、子どもに忘れず口にしてほしい言葉は何でしょうか。「おはよう」などの挨拶や「ごめんなさい」などのお詫びと並び、「ありがとう」というお礼は、特に自然に言えるようになってほしい言葉です。 時折、人から行為を受けたとき、恥ずかしそうに黙ってしまい、お礼を口にできない子がいます。恥ずかしがり屋な性格だからと見過ごしていると、いざというときにお礼を言えなくなってしまいます。そのような場合は、親が率先してお礼を言い、それから子どもにお礼を言うように促してください。 また、親も普段から家庭内で、きちんとお礼を口にするようにしましょう。子どもがお手伝いをしたときには、「偉いね」「よくできたね」と褒めるのではなく、「ありがとう」とお礼を言うようにしてください。 家族だから、子ども相手だからといって、そこをなおざりにしてはいけません。感謝を言葉にするのは恥ずかしいことではなく、当たり前のことだと教えてあげましょう。
子どもは感情のコントロールがうまくいかないことがよくあります。子どもが大泣きしてしまい、なかなか泣きやまないとき、もので釣ろうとしたり、「泣くのをやめなさい!」と叱ったりする親もいるようですが、これは上手な解決法とはいえません。 「ほしいものは泣けば手に入る」と思わせたり、余計に大泣きさせたりするおそれがあります。 まだ幼い子の場合は、何か別のものに気をそらせることで泣きやむことも多いのですが、小学校に上がるくらいの年齢になると、なかなかうまくいかないことがあるでしょう。 子どもを泣きやませるときは、落ち着いた口調で、「どうして泣いているのか、教えてごらん?」と語りかけてください。多くの場合、子どもは心の中に溜まった欲求不満を発散させるために、泣くという方法をとります。子どもも本人も、この欲求不満をどう解消すればいいのかわかりません。これをクールダウンさせてあげましょう。 どうして泣いているのかを考え、言葉にしようとすることで、子どもは少し冷静さを取り戻せます。また、自分がどうして泣いているのかを親に話すことで、欲求不満を吐き出す効果もあります。くれぐれも、叱って泣きやませようとはしないことです。
叱ってばかりの教育方針はおすすめできませんが、ときには子どもに対して注意しなければいけないこともあります。 そのような場合でも「本当にバカなんだから」「できの悪い子だね」などと否定的な言葉を放ってはいけません。子どもの心に無意識のうちに、「自分は駄目だ」という思いを植え付けてしまいます。 それが繰り返されると、「どうせ自分は駄目だから、頑張っても仕方がない」というようなネガティブな考えをするようになってしまいます。 注意の目的は成長を促し、同じ失敗を繰り返さないことです。注意するときは子どもの起こした問題や失敗に対して、冷静に自分がどう思っているのかを伝えてください。 何について注意しているのかをはっきりさせ、理由を明確にすれば、子どもが注意されているときに感じてしまいがちな理不尽さを減らせ、納得させやすくなります。 また、子どもに意見を伝えた後は、子どもからの意見にも耳を傾けでください。子どもの行いには、何らかの理由や事情があったのかもしれないからです。それを踏まえて、今後はどう改善すればいいのかを話しましょう。子どもに失敗を乗り越えさせ、さらに親子の信頼関係を結べます。
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