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甘やかしてしまうと子どもが強く育たないと考えて、厳しく接する親がいます。そんな親は、子どもが失敗したときに、「どうしてこんなこともできないの?」「いつも言っている通りにしなさい!」などときつく叱ってしまいがちです。 しかし、子どもは失敗したくて失敗したわけではないのですから、反省より先に「自分はどうしてこんなこともできないのだろう」と、不安を感じてしまうでしょう。 こうした不安を日常的に味わうと、自信を失ったり、失敗をしたときに「厳しく言われるのが嫌だから何もしない」という選択をしたりしかねません。 こんなときは、「失敗は気にしなくていい。次にできるようにすればいい」と気づかせてあげてください。そうすれば、物怖じせず、次はどうすれば成功できるかを自分で考えられるようになります。 親はときおり、自信のなさから積極的に行動できない子どもを「やる気のない子ども」だと誤解してしまうことがあります。しかしそれは失敗が怖くて行動できないだけなのです。 親からかけられた言葉ひとつで、子どもは行動する勇気ややる気、自信を持つことができます。自分で考えて、積極的に行動できるように、後押しをしてあげるといいでしょう。
他人の気持ちを推し量ることができない人は、人間関係をうまく維持することができません。いつかとんでもない失言をして、他人を傷つけるような人になってしまうおそれがあります。 子どもには相手の気持ちを理解し共感できる、思いやりの心がある大人になってほしいものです。そのための訓練として、さまざまな立場に立って物事を考えられるように導いてあげましょう。 子どもが学校の友だちとケンカをして、納得ができないと憤っていたとします。その話を聞きながら「相手の子はそのときどんな気持ちだったと思うかな?」「どうして相手の子がそんなことをしたのか、考えてごらん」と語りかけてみましょう。 相手にも理由があったのかもしれないと、あれこれ考えるえちに、心の中からネガティブな気持ちが抜けて、相手を理解し仲直りできる可能性があるのです。 誰もが気軽にインターネットを使えるようになった今、子どもたちの間ではSNSを舞台にした、大人の目では見つけづらいいじめが横行しています。 いじめられる側の気持ちを理解できない子は、このような卑劣な行いに加担してしまいます。他人の気持ちを理解し偏見や差別のない子に育てるのは、常に側にいる親の使命といえるでしょう。
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