|
子どもの落ち着きのなさは、あなたのしつけのせいでも知的水準が低いからでもありません。正しい対応をしてあげれば社会に順応できます。 学校の授業に注意を払えない、椅子に落ち着いて座っていられない、先生の指示に従えないなどの症状をみせる子どもがいます。 その場合、ADHDを疑う必要があります。ADHDとは注意力の障害と多動・衝動性を特徴とする行動障害のことです。原因はまだ不明ですが、脳の機能に障害が起き、集中力に欠け衝動を抑えられなくなっていると考えられています。水銀をはじめとした有害ミネラルが子どもたちの脳へ悪影響を及ぼしているという説もあります。 2001年に厚生労働省が行った調査によると、ADHDの疑いがある小学生は1000人当たり3.7人にも上ることがわかりました。また、女の子よりも男の子のほうが4〜6倍多いこともわかっています。 次に挙げるような症状が少なくとも6ヶ月以上続き、学校や家庭の中で不適応を起こしている場合には、ADHDの可能性があります。ただし、素人の身でADHDと判断せず、必ず専門医の診断を受けるようにしてください。 @ 注意が持続できない A ものをよくなくす B 注意力が散漫 C 歯磨きなど毎日の決まりごとを忘れてしまう D 手足をそわそわ動かす E よく離席する F 走り回ったり高いところへ登る G じっとしていない H しゃべりすぎる I 質問が終わらないうちに答えてしまう J 順番を待つことができない K 他人にちょっかいを出す よく勘違いされるのが、親のしつけが悪いのではないかということです。 ADHDはしつけや知的水準とは関係ありません。落ち着かないことに腹を立て、叱りつけるとうつ病を発症する危険性があるといわれていますから、ADHDを正しく理解して接するようにしましょう。 ADHDの多くは思春期を過ぎると自然に回復するといわれています。 |
|
|||||||||||||||
Copyright (C)2018. 子どもの立派な育て方・しつけ方 All rights reserved. |