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子どもたちがパイロットや警察官に憧れるのも、私たちが交通誘導員の指示におとなしく従うのも理由は同じです。私たちは制服に弱くできているのです。
幼稚園児や小学生に「将来何になりたい?」と聞くと「パイロット、電車の運転士、警察官、看護師」と、だいたい同じような答えが返ってきます。
子どもたちが選ぶ職業にはひとつの共通点があります。そう、「制服」を着ているということです。なぜ子どもたちは制服の職業に憧れるのでしょうか?
制服を着た人は、その制服を着た集団が持っているイメージでとらえられます。たとえば看護師なら白衣から笑顔や優しさをイメージしますし、警察官なら悪者を退治する正義の味方です。
つまり、子どもにとって仕事の内容を特定しやすいために、制服の職業が口から出るということです。その職業のイメージがよければなおさらです。
子どもだけでなく、大人も制服から心理的影響を受けます。たとえば、警備や交通整理を行っているガードマンが、警察官そっくりの制服を着ているのもそのためです。
制服を見ることによって「信号を無視して警察官に捕まった」「夜中に警察官に職務質問された」という経験が蘇り、おとなしく指示に従うようになるのです。これを「条件付けによる学習の効果」といいます。
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