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都会のど真ん中に次々と完成する高層マンション。ステータスは手に入るものの、失う物も少なくないようです。とくに子どもがいる場合には、あまりお勧めできません。
しかし、このようなマンションの高層階(6階以上)に住む子どもたちは、低層階(5階以下)に住む子どもたちよりも自立が遅いことがわかっています。
東京大学医学部が高層マンションに住む6歳以下の子どもたちを対象にアンケート調査を行った結果、自分で洋服を着ることができるかと答えた子どもの割合が低層階では79%だったのに対し、高層階では58%だったそうです。
同様に靴が自分で履けると答えた子どもの割合は、低層階では82%だったのに対し、高層階では48%にとどまりました。
調査項目は11に及んだそうですが、そのすべての項目で、高層階に住む子どもたちのポイントは低層階の子どもたちよりも低くなりました。
これは高層階に住む子どもほど外出する機会が少なく、親の干渉を受けやすいだめだと考えられています。
イギリスでも同様の調査が行われたそうで、マンションの高層階に住んでいる母子は心身症になりやすいという傾向が判明しています。
イギリス政府はこの調査結果を受けて公営の高層住宅の建設をストップし、2人以上子どもがいる家族には、庭のある家を斡旋しました。
高層マンションは大人にも微妙な心理的影響を与えます。10階以上の高層階を選ぶ人は上昇志向が強く、まわりの人を見下す傾向があるようです。また、好き嫌いが激しく、隣人との付き合いを避けたがるという特徴も指摘されています。
高層階に住んでいると無意識のうちにストレスがたまるため、引越しをしてきてから、イライラしたり情緒不安定になったという人も多いはずです。
設備もすばらしく夜景も美しいでしょうが、高層マンションは人に優しいとはいえません。
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