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「総の甚六」長男・長女にとっては腹立たしい言葉ですが、残念ながら的を射ている言葉です。両親が優しすぎるため、長男・長女は控え目でおっとりした性格になってしまうのです。 実験によって、長男・長女は他の弟妹にくらべて「親和欲求」が高いことがわかっています。また、ある調査では「引きこもり」になる人の約8割が長男・長女だということもわかっています。 つまり、長男・長女はストレスに弱いということです。本来ならしっかりしなければならない長男・長女が、なぜこれほどストレスに弱いのでしょうか。 初めての子どもはかわいいものです。それはお爺ちゃんやお婆ちゃんにとっても同じことです。最も多い場合には、6人もの大人がよってたかって「かわいいかわいい」と世話を焼きます。 2人目の子どもが生まれるまで長男・長女は両親や祖父母の愛情を一身に受けて育つことになります。何くれとなく世話を焼いてもらって育った長男・長女が、控え目でおっとりした性格に育つのは、想像に難くありません。 しかも、親が自分の側にいることが当然として育つため、いつも誰かといたい(子どもの頃は必ずお母さんが近くにいてくれたのに)という「親和欲求」が強くなると同時に、ストレスに弱くなってしまうのです。 2人目の子が生まれると、親にも余裕ができます。子育てに関するおおよそのことは長男・長女のときに学習していますから、いい意味で「手抜き」ができるようになります。 親が四六時中かまってくれないということは、自由にふるまえる時間が多くなるということです。しかも、2人目の子どもは常に長男・長女と戦わなくてはなりません。 それらの条件が重なることによって2人目の子は積極的で競争心が強く、しかも自由奔放な性格になります。幼い頃から戦いや放置を経験しているため、ストレスにも強くなります。 ただし、末っ子だけは両親や兄弟にもかわいがられて育つことが多いため、依存心が強くわがままな性格になります。年上しかいない家庭で育つため、いつまでも子どもっぽいところが残るのも末っ子の特徴です。 |
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