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子どもが肌身離さず持ち歩くタオルは
母親であるあるあなたの分身
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「そんな汚いぬいぐるみ捨てちゃいなさい!」それはすなわち、あなた自身を捨てろと言っていることです。自然と手放すまで温かく見守ってあげましょう。
漫画『ピーナッツ』に登場するライナスは「安全毛布」と名づけた汚らしい毛布をいつもズルズルと引きずっています。ライナスと同じように、いつも同じぬいぐるみやタオルを握って放そうとしない子どもがいます。
洗濯することも許してくれませんから、そのぬいぐるみは真っ黒です。母親としては体面が悪いですから、何とかしてそのぬいぐるみをもぎ取りたいと思い、「そんな汚らしいぬいぐるみ、早く捨てちゃいなさい!」とつい言ってしまうのですが、それはあまり得策とはいえません。
心理学ではそのぬいぐるみのことを「(愛情)移行対象」といいます。生まれたばかりの赤ちゃんは母お谷戸一心同体で、完全に守られた幸福な世界にいます。やかで幼児となり、自分の力で歩くようになると彼らは外界へ足を踏み出します。そのとき初めて幼児は母親との別れ、喪失という不安を体験します。このショックを和らげるのが、あのぬいぐるみなのです。
つまり、幼児が手放そうとしない汚らしいぬいぐるみは、母親の分身なのです。
この現象は2〜4歳になれば自然と消えてしまいますので、心配するには及びません。
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