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生きていくのにお金は必要で、お金がないのは首がないのと同じといわれます。 だからお金を稼ぐためには、どうしても仕事をしなければいけません。 仕事は最初は辛いけれども、人は遊んで食うていけるように創られていないし、またどんな仕事(性的刺激を与えてお金を得るのは別)にも、人間の魂に直結する楽しみや喜びが、本人の気づかないうちに、ちゃんと用意されているものです。 世の中には、お金だけで仕事をしている人もいるでしょうが、普通、仕事は社会のシステムに直結し、頑張れば頑張るほど、仕事の奥深さが理解でき、やりがいが出てきて、無上の喜びに浸れるようになっています。まことに、深遠な天の配慮で、だから仕事はいっそうおもしろく、いつまでも続けられるのです。 この仕事にライバルがいると、意欲にいっそうの弾みがつきかます。そして仕事はますますおもしろくなります。それからすると、先祖の遺産で食っている人は気の毒なもので、一生、この楽しみとおもしろさ、それに人生の醍醐味も知らずに死んでいきます。 とくに天職とでもいうべき本当に自分の好きな仕事につくと、苦しいけれども楽しいし、楽しいけれども苦しいという正反対の事柄に行きつき、ますます苦しいけれども、ますます楽しい、そしてますます楽しいが、ますます苦しいという日々になります。 その仕事上のライバルにつきあたったときに、猛烈なファイトが沸きます。 そしていっそう苦しいけれども楽しいし、楽しいけれども苦しくなり、だんだんと人生の深みに入っていくのです。
自分が経営者で相手に給料を払う立場ならいざ知らず、もともと同僚や部下は自分とは金銭的につながりがなく、仕事や日常生活を通じて、それとなく自分の横を通り過ぎていく人でしかありません。なぜなら、お金を払うのは経営者なり会社であり、自分ではないからです。 だから、自分と直接金銭的なつながりのない彼らの信頼を得ることほど難しいものはないのです。普通一般には、いつの場合も彼らは冷静な批判者でしかなく、そんな彼らは、ときとして猛烈に足を引っ張るライバルに、いつでも簡単に変身します。 このとき通用するのが、本人の人生観です。 いわゆる節制、沈黙、規律、節約、正義、中庸、純潔、謙譲、勤勉、誠実などに言い表される基本的な人格です。 他人はいつもこれを黙って見ています。それを信頼の物差しにかけています。 そして、その人について行くかどうかは、それから後で決めます。 もつろん、このほかにも行動力とか調整力とか、包容力とか指導力、それに相手の引き立て役であるとか、相手に安心感を与えるとかの資質もありますので、彼らの信頼を、それも心からの信頼を得ることほど難しいものはないでしょう。 |
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