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最近の厚生労働省人口動態統計によると、3組のうち1組が離婚している計算になってるようです。 そうでなくても夫婦関係や経済上のことでの火種はどの家庭にもあって、それらがいつなんどき発火し、ついには思いもすけない不幸な事態になるかもしれず、楽しくて楽しくて、そして活きいきと暮らせるはずの、せっかくの人生が、中途で挫折する憂き目に遭う可能性を、だれひとりとして否定できない時代になってきました。 金銭問題は言うに及ばず、夫婦の相性の問題、親子相克(争い)の問題。リストラや倒産による社会情勢の激変や、それに伴う激しい環境変化になじめず、ついには自殺したり精神を病む人が続出しているとか・・。 もちろん、異性関係の煩わしい問題も含めて、私たちの心がかつてないほど荒み、夫も妻も、親や子も、会社においては上も下も、誰ひとりとして、この問題から目を離せなくなってきました。 たとえば、離婚、最初は、 「お前が悪い」 「しや、あんたこそ、ずいぶん身勝手!」 などとの小さな罵り合いから、ついには、本当の離婚話に発展する夫婦はいくらでもいます。 だからそれに伴う財産の分与や慰謝料の請求など、互いに相手の胸を鋭くえぐり、傷つけ合う醜い争いをして心身ともにクタクタになるなど、猛烈なエネルギーの消耗合戦を演じた果ての離婚も、一度経験すると、あの辛さやしんどさを忘れたかのように、次の再婚に心が向くのが悲しいかな、人間の性(さが)というものでしょう。 それで、何回も再婚を切り返した果てには、 「私ごとで恐縮ですが、かくかくの理由で離婚し、旧姓に戻りましたので、今後ともよろしく」と、出戻り通知を出す。恥の意識など全然ありません。いわゆる、「離婚ずれ」して、せっかくの楽しい、いろいろと明るい未来のある人生を棒にふる結果になっているのです。 親の身勝手な振る舞いも子どもがいなければ、それはあくまで二人の問題で、当人同士が納得しているなら、何も他人がとやかく言う筋合いではありませんが、ひとたび子どもがいるとなると、問題はそう簡単ではないはずです。 アメリカの例でいくと、離婚家庭からはじき出された大勢の子どもたちは、銃砲による殺人、強窃盗、レイプに麻薬、、万引き、暴走、低年齢出産など、考えられないような悪徳行為が急増しています。とにかくそういった事態を放置できない域を通り越して、いまは手の付けられない状態になっているといわれています。 日本も、同じような状況が垣間見えるような状態になっており、離婚の急増により、家庭崩壊、少年少女たちの非行の数々、乗り物内で席は譲らないし、臆面もなく電車内で平気で化粧直しを娘たちがいます。 とにかく育て方やしつけが全くできていない状態です。 それに素朴とか愚直とかの美しい日本の風習がどんどん消えています。私たちはここで徹底して手を入れないことには、それこそ、日本が駄目になってしまうかもしれません。 幸い、大人の大多数の人はまだ冷静さを失っていないし、子どもも一部を除いて堅実な考え方の子どもさんが多いのも事実です。だから、努力の余地は十分あります。 それには江戸中期から明治維新までのあいだに活躍した多くの先人たちの言動を学ぶ必要があるでしょう。日本は東洋一の君子国といわれてきました。そしてまだまだ成長の余地もあります。それには大胆な発想の転換と強力な実行力が必要なのではないでしょうか。 |
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